若手と共に、未来をつくる!株式会社メディアセットが描く“信頼で動く組織”

株式会社メディアセット「若手が挑戦できる場所を作るのが、僕の役目」

「未来って、いつかやってくるものじゃなくて、“いま”の積み重ねでできていくんですよ」

そう語るのは、株式会社メディアセット 代表取締役・根本正博氏。この一言には、彼の経営哲学と、これからの人材育成に対する真摯な姿勢がにじんでいます。

根本氏は、未来を語るとき、決して漠然とした“夢”や“理想”だけを口にすることはありません。彼にとって未来とは、「具体的にどう動くか」「誰が担っていくか」という、極めて現実的なテーマです。

「僕がやるべきなのは、若い人たちが“自分の意志で考えて動ける”環境を整えること。任せることは、信用すること。年齢ではなく、想いと行動力でチャンスはつかめる組織にしたいんです」

この考え方は、メディアセットの組織づくりに色濃く反映されています。

若手主導のプロジェクトが次々と実現

メディアセットでは、20代の若手エンジニアやディレクターが、実際にプロジェクトの中核を担うことが少なくありません。

ある医療DXプロジェクトでは、24歳のプロジェクトマネージャーが、地方の病院と連携しながら、患者と医療従事者双方に優しい電子カルテのUI設計を推進。彼女は、現場の声を毎週ヒアリングし、デザイナー・エンジニアと密に連携。リリース後の利用率向上にも貢献しました。

別の教育支援ツール開発では、社会人2年目のディレクターが、全国の中学校向けに展開するアプリケーションの設計から運用までを一手に担い、プロダクトオーナーと対等に意見を交わす姿が印象的でした。

いずれの現場でも共通しているのは、年齢や社歴に縛られないフラットな文化と、「やってみよう」と言える心理的安全性です。

上下関係ではなく、目的で動くチーム

根本氏が大切にしているのは、「上下関係で動く組織」ではなく、「目的と想いでつながるチーム」。だからこそ、メディアセットには“役職で空気を読む”ような重苦しさがありません。

「“若いから”じゃなく、“やりたいから”やる。そこに、立場や年齢は関係ないんです」

これは単なる理想論ではありません。会議では新卒社員が真っ先に意見を述べ、ベテランがそれに耳を傾ける姿も日常の一部。失敗も歓迎される風土があるからこそ、若手は自分の声に責任を持ち、行動の質が自然と高まっていくのです。

根本氏が言う、「信頼でつながる組織」とは、“命令しなくても動く”ということ。目指すべき方向性が共有されていれば、個々が最適な判断をして、チームとしての成果に繋げていく。まるで、目的地を共有した航海のような、そんなプロジェクト運営が社内に根づいています。

“未来をつくる人材”を、社内から育てるということ

メディアセットでは、若手の挑戦を促す仕組みも多様です。社内勉強会、プロジェクト提案制度、メンター制度など、スキルアップと自走力を育てる環境が整備されています。特に1on1ミーティングは、根本氏自身も定期的に若手と実施しており、上下ではなく“対話の場”として機能しています。

「未来を担うのは、今の若手です。彼らが“誰かに決められた未来”を生きるのではなく、“自分でつくる未来”を実感できるようにしたい」

この言葉通り、メディアセットでは若手が“人材”ではなく“人財”として扱われています。

若手のエネルギーは、企業にとって“可能性”そのものです。しかし、それを本当に活かせるかどうかは、任せる側の信頼と覚悟にかかっています。

根本正博氏が率いるメディアセットでは、その覚悟が文化となり、仕組みとなり、実績となって表れています。

未来は、遠くにあるわけではない。
今日、若手が自らの意志で動いた、その延長線上にある。
その一歩を信じて支えることが、真のリーダーシップなのかもしれません。

「挑戦は特別なことじゃない」——誰もが未来の担い手になれる場所へ

こうした取り組みの根底にあるのは、根本氏の「挑戦を特別視しない」という価値観です。

「“挑戦”って聞くと、大きな目標を掲げて頑張るイメージがあるかもしれません。でも、僕たちが大切にしているのは、“まずやってみる”という自然な姿勢なんです」

メディアセットでは、日常の会話や会議の中から新たなプロジェクトが生まれることも珍しくありません。気になった課題を共有し合い、小さな仮説を立て、動いてみる。それが結果的に大きな成果へとつながっていくのです。

これは、社員一人ひとりが“受け身”ではなく、“共創者”として存在しているからこそできること。組織の一部として働くのではなく、自分の想いと責任で“未来の当事者”になる。そんな文化が、メディアセットの中には確かに息づいています。

「変化を恐れず、価値を生み出せる人」を育てる

世の中の変化はますます加速し、AIやDXといった技術革新も日々進化しています。そんな中で求められるのは、変化を恐れずに受け入れ、自ら価値を生み出す力です。

メディアセットでは、そうした力を養うために、「考え抜く」「対話する」「振り返る」ための仕組みを多層的に用意しています。コードを書く技術やデザインスキルだけでなく、「人や社会とどう関わるか」という視点を育てる取り組みも重視しています。

実際、ある新卒社員は、入社1年目でNPO法人との協働プロジェクトを立ち上げ、地域課題の解決に挑戦しました。彼が語った「こんなこと、自分にできるとは思っていなかった。でも、ここには“やってみていい”と言ってくれる人がいた」という言葉は、メディアセットという組織の本質をよく表しています。

“人が育つ企業”が、未来をつくる

企業にとって本当に大切なのは、「優れた人材を採用すること」ではなく、「人が育つ文化をつくること」だと、根本氏は語ります。

「育成とは、“教えること”ではなく、“信じて任せること”。そして、挑戦する姿勢を周囲が歓迎すること。それが企業の持続可能性を支える、いちばん確かな土台なんです」

だからこそ、メディアセットでは、若手だけでなく、すべてのメンバーが“未来をつくる一員”として機能することが期待されています。年齢やスキルに関係なく、誰もが価値発揮の主役になれる組織。それが、同社の理想ではなく、すでに現実として存在しているのです。